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生活の教え 32

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(4)だれかが悪を罪として避ければ避けるほど、それだけ真理を愛する

32 主から発出する二つの普遍的なもの、神的善と神的真理があります。神的善はその方の神的愛からのものであり、神的真理はその方の神的知恵からのものです。
これら二つのものは主の中で一つであり、それでその方から一つのものとして発出します。しかし天界の天使また地上の人間によっては、一つのものとして受け入れられません。
神的善よりも神的真理から多く受け入れる天使と人間たちがいます、また神的真理よりも神的善から多く受け入れる天使と人間たちがいます。
ここから、天界は二つの王国に区別されていて、その一つは天的な王国、もう一つは霊的な王国と呼ばれます――神的善から多く受け入れる天界は天的な王国を構成します。けれども、神的真理から多く受け入れる天界は霊的な王国を構成します。
天界がこれら二つの王国に分けられていることついては、著作『天界と地獄』に見られます(20―28番)。
しかしそれでも、すべての天界の天使は彼らのもとで善が真理と一つになればなるほど、それだけ知恵と知性の中にいます。真理と一つとならない善は、彼らにとって善ではありません。また逆に、善と一つとならない真理は、彼らにとって真理ではありません。
ここから、真理と結合した善が、天使と人間たちのもとに愛と知恵をつくることが明らかです。また、天使は彼のもとの愛と知恵から天使であり、人間も同様であるので、真理と結合した善が天使を天界の天使であるようにすること、人間を教会の人間であるようにすることが明らかです。