カテゴリー

生活の教え 61

060◀︎目次▶︎062

61 その律法の戒めは「十のことば」と言われました(出エジプト記34・28。申命記4・13、10・4)――このように呼ばれたのは、「十」はすべてを意味し、「ことば」は真理を意味するからです。というのは、十よりも多くあったからです。
「十」はすべてを意味するので、それゆえ、幕屋の幕は十枚でした(出エジプト記26・1)。
それゆえ、主は、王国に受け入れられる人間を「十人のしもべ」と呼び、彼らに商売のために「十ミナ」を与えられました(ルカ19・13)。
それゆえ、主は、天の御国を「十人の娘」に、たとえられました(マタイ25・1)。
それゆえ、竜は、「十の角」を持ち、角の上に「十の冠」がある、と記述されました(黙示録12・3)。
海から上ってくる獣も同様です(黙示録13・1)。
そしてまた他の獣も(黙示録17・3、7)。
なおまた「ダニエル書」の獣も(7・20、24)。
同様のものが「十」によって意味されます(レビ記26・26。ゼカリヤ8・23。また他の箇所に)。

「十分の一税」はここからであり、それによって、すべてのものからの何らかのものが意味されます。