カテゴリー

続 霊界について 67

66◀︎目次▶︎68

67 これらに私は次のメモラビリ を付け加えます。
時々、霊界の中の社会の中にいるパリの住人に、ある女が中央の高さの中に、光り輝く衣服で、まるで聖者のような顔で見られ、自分を聖ジュヌヴィエー であると言います――しかし、ある者が彼女を崇拝し始めるとき、その時すぐさま、その顔そしてまた衣服は変えられ、普通の女と似てしまいます。彼女を崇拝しようとすることを、その女は女仲間の中で下女ほどにも尊重されていないので批判し、世の人間がこのようなばかげたことに捕えられていることを怪しみます。
天使は、「人間への礼拝と主への礼拝を分離するために、そこに彼女が見られる」と言いました。


注釈
メモラビリアについて  
ここの原語memorabileは単数形であり、その複数形が memorabilia です。そして「(霊界で見た)注目すべき事柄・記憶すべき事柄」という特別な意味があるので訳さずにこのまま「メモラビリア」でよいと思います。(スヴェーデンボリ出版『著作からの話題』第一話を参照)。
聖ジュヌヴィエーヴは五世紀に生きたパリの守護聖女。