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続 霊界について 69

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(6)霊界のイスラム教徒とムハンマドについて

69 宗教は人間の最内部をつくり、最内部から彼のその他のものがあるので、ムハンマドは彼らの心(アニムス)の中で宗教と一つの位置を定めるので、それゆえ、ムハンマドなる者が常に彼らの視野の中に置かれます。そして自分たちの顔をその上に主がいる東へ向けるように、キリスト教徒の中央の下に彼が置かれます。
その者はクルアーンを書いたムハンマド自身ではありません、しかし、その役目を果たす他の者です。常に同じ者でもなく、代えられます。
かつて、〔その〕一人にザクセンからの者がいました。その者はアルジェリア人により捕えられて、イスラム教徒になったのでした――彼はキリスト教でもあったので、彼らの前で主について世で信じられているように、ヨセフの子ではなく、神の子そのものであることを話すことにかきたてられ、そのことによって、彼らに、父と主の位格と本質の同一性についての観念をしみ込ませました。
そのムハンマドにその後、他の者が続き、その者は同じように話すことにかきたてられました。
ここから彼らからの多くの者が主について真のキリスト教へ近づきました。近づいた者は、そこに天界との伝達が与えられるさらに東に近い社会へ導かれ、その後、その中へもまた上げられました。
ムハンマドの席がある場所の中に、〔そのことが〕知られるために、たいまつのような火が見られます。しかし、その火は、イスラム教徒でないなら見られません。