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天界と地獄 80

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80  天使は、目に見えない神性は〝形のない神性〟と呼んで知覚しないで、目に見える神性を人間の形で知覚するので、それゆえ、「主おひとりが人間であられ、自分たちは主から人間です」と言うことは、彼らにとって普通のことです。また、それぞれの者は、その方を受け入れれば受け入れるほど、それだけ人間です。
彼らは、〝主を受け入れることは、その方からの善と真理を受けることである〟と理解しています、主はご自分の善の中に、ご自分の真理の中におられるからです。これを知恵や知性と呼んでおり――「知性や知恵が人間をつくり、それらがなくては人間がつくられないことはだれもが知っています」と言っています。
そのようであることは、内的な天界の天使からもまた見られます。彼らは、主からの善と真理の中に、ここから知恵と知性の中にいるので、最も美しく最も完全な人間の形をしています。低い天界の天使は、その完全性と美しさが少なくなっています――しかし、地獄の中では逆です。そこの者は、天界の光の中では、ほとんど人間として見られないで、怪物として現われます。悪と虚偽の中に、善と真理の中にいないで、知恵と知性に対立するものの中にいるからです。それゆえまた、彼らのいのちは、いのちと呼ばれないで、霊的な死と呼ばれます。