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天界と地獄 82

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82  天界では神性についての知覚はこのようなものであるので、それゆえ、天界から何らかの流入を受けるそれぞれの人間に、神について人間の姿で考えることが植えつけられており、古代人はこのように考えました。今日の人々もまた、教会の内外で、このように考えています。単純な者は、その方を輝きの中の「古老」のように考え、見ています。
しかし、この植えつけられたものである天界からの流入をプロプリウム(自己)の知性によって、また悪の生活によって遠ざけた者は、そのすべてを消滅させました――プロプリウム(自己)の知性によって消滅させた者は、目に見えない神を崇拝します。しかし、悪の生活によって消滅させた者は、決して神を崇拝しません――両者とも、このような植えつけられたものが、自分のもとにないので、それが存在することを知りません。それでも、それは天界から人間に流入する主要なものであり、天界の神性そのものです。なぜなら、人間は天界へと生まれており、だれも神の概念がなくては天界に来ないからです。