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天界と地獄153

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153. 時々、天界の方位にしたがって自分の身体を向けた悪い霊が現われることがあります。その時、彼らには知性と真理の知覚がありますが、善の情愛はありません。それゆえ、自分の本来の方位へ向きを変えて振り向くと、すぐさま知性と真理の知覚が少しもなくなります。その時、彼らは「われわれが聞き、知覚した真理は真理ではなく虚偽である」と言い、さらに虚偽が真理であることを欲します――私はこの方向転換について以下のことを教えられました。すなわち、悪い者のもとでも知的なものをこのように向けることができ、それでも意志を向けることはできないことです。このことが主により、それぞれの者が真理を見て、認めるようにとの目的のために配慮されています。しかし、だれも、もし善の中にいないなら、それらを受け入れません。善が真理を受け入れるものであり、悪は決して受け入れないからです――なおまたそこで真理によって矯正されることができるようにという理由のために、人間のもとでも似ています、しかしそれでも、善の中にいないかぎり、矯正されません。ここから、人間は同様に主へ向かうことができます、しかし、生活に関して悪の中にいるなら、直ちに向きを変えて振り向き、〔それまでに〕理解し、見た真理に反する自分自身の悪の虚偽を自分自身のもとに確認します。このことは彼らのもとで彼ら自身の内的なものから考えるとき生じます。