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天界と地獄336

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336 さらにまた彼らの理解力がどのように柔らかいものであるかを示されました。私が〝主の祈り〟を祈っていたとき、それらは私の思考の観念の中にその知的なものから流入しましたが、その流入はほとんど情愛のものだけであるかのように柔らかく穏やかであることが認められました。また同時に、その知的なものは主から開かれていることが認められました、なぜなら、それは主から彼らを流れ抜けるようなものであったからです。主もまた特に最内部から幼児の観念の中に流入されます、なぜなら、その観念はおとなのもとのように閉ざされていないからです。真理を理解するために、虚偽の原理によって、また善を受け入れるために、したがって知恵を受け入れるために悪の生活によっても閉ざされていません。
これらから、幼児は死後すぐに天使の状態にやって来ることはなくて、善と真理の知識を通して連続的に導き入れられること、このことは天界の秩序のすべてにしたがっていることを明らかにすることができます。なぜなら、彼らの性質のすべては最小のものすら主に知られており、それゆえ、彼らの性向のすべてと個々の細目にしたがって、善の真理と真理の善を受け入れるように導かれるからです。