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天界と地獄340

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340 多くの者は、「天界で幼児は幼児のままである。天使の間で幼児のようである」と思っています。
天使について無知である者は、その見解を教会の中のあちこちに天使が幼児として示されている像から確信しています――しかし、事実はまったく異なります。
知性と知恵が天使をつくります。幼児が知性と知恵をもたないかぎり、天使のもとにいても、天使ではありません。しかし、知性と知恵が形作られるとき、初めて天使になります――それどころか、私が驚いたことに、その時、幼児のようにではなく、おとなのように見えました。なぜなら、その時、もはや幼児の性質はなく、知性と知恵により、おとなの天使の性質をもっていたからです。
幼児が知性と知恵を完成されるほど、おとなのように、このように青年と若者のように見えることの理由は、知性と知恵は霊的な滋養物そのものであるからです(*2)。それゆえ、彼らの心に滋養物を与えるものは彼らの身体にも滋養物を与え、このことは対応からです、なぜなら、身体の形は内的なものの外なる形以外のものではないからです。
天界の中の幼児は青年の初期を超えて成長しないで、そこに永遠にとどまることを知っておくべきです。
このようであることを私が確かに知るために、天界の中で教育され、そこで成長した幼児と、さらにまた、ある者と幼児であった時に、またその後、その同じ者が若者になった時に話すことが与えられました。彼らから私は、ある年齢から他の年齢へ向かう彼らの人生の歩みを聞きました。


*2 霊的な食物は、知識・知性・知恵であり、したがってそれらのもととなる善と真理である(3114, 4459, 4792, 5147, 5293, 5340, 5342, 5410, 5426, 5576, 5582, 5588, 5655, 8562, 9003)。
ここから、霊的な意味で食物は主の口から出るすべてのものである(681)。
パンは全般的にすべての食物を意味するので、それゆえ、それは天的な、霊的なすべての善を意味する(276, 680, 2165, 2177, 3478, 6118, 8410)。
その理由は、それらは内なる人間の心に滋養物を与えるからである(4459, 5293, 5576, 6277, 8410)。