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天界と地獄374

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374 私は天使が真の結婚愛とその天界的な快さについて次のように述べるのを聞きました。神的善と神的真理である主の神性が天界の中で、ふたりの中で二つでなく一つであるようにまでも結合していることについて――彼は、「天界の中のふたりの配偶者たちは、それぞれがそれ自体の善とそれ自体の真理であるので、結婚愛であり、心(mens)と同様に身体に関しても結婚愛です。なぜなら、身体は心の像であり、その心に似たものに形成されたものであるからです」と言います。
ここから彼は、「神性が真の結婚愛の中にいるふたりの中に映し出されていること、全天界は主から発出する神的善と神的真理であるので、神性が映し出されているように天界にもまた映し出されていること、ここから、天界のすべてのものにその愛が全祝福と快さを伴って数を超越するほどに刻み込まれていること」を導き、その数を一万の一万倍を含意する言葉によって表現しました。
彼は、「教会の人間がこのことについて何も知らないことに驚かされます。そのときそれでも教会は地上における主の天界であり、天界は善と真理の結合です。教会内で、その外よりも多く、姦淫が行なわれ、また強められてもいることを考えるとき唖然とします。それでもそれらの快さは本質的に、霊的な意味では、そしてここから霊界では、悪と結合した虚偽への愛の快さ以外の何ものでもなく、その快さは、善と結合した真理への愛の快さである天界の快さとまったく対立しているので地獄の快さです」と言いました。