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天界と地獄 414

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414.  天界にいる者は、絶えずいのちの春へ進みます。数千年生きれば生きるほど、ますます快さと幸福の春へ進み、このことが増大しながら、愛と仁愛と信仰の前進と段階にしたがって永遠に続きます。

主への信仰と隣人に対する仁愛に、また夫と幸福な結婚愛に生きて、年取って衰弱して死んだ女性がいました。彼女は年を経てから後、さらにまたさらにと青春時代の若い花の盛りへ、かつて見て、知覚することのできたすべての美の観念を超える美へやって来ました。彼女の善良さと仁愛がそれらを形作り、それ自体に似たものを現わし、顔の個々のものから仁愛の快さと美が輝き出て、仁愛の形そのもののようでした。これを見たある者は、その美に唖然としました。

[2]天界で生きいきと見られる仁愛の形は、仁愛そのものであり、それが映し出し、映し出されるようなものであり、そのうえ天使全体が、特に顔が、いわば仁愛であるようなものであり、それが明らかに現われ、知覚されます。仁愛によって心の最内部のいのちそのものに働きかけているその形は、眺められるとき、言い表わすことができない美をしています。

一言でいえば、天界で年取ることは若返ることです。

主への愛と隣人に対する仁愛に生きた者は、来世で、このような形に、すなわち、そのような美になります。すべての天使は無数の変化とともにこのような形をしています。天界はこのような形の天使から存在します。