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天界と地獄 427

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427. 人間は死後、霊たちの世界にやって来るとすぐに、主により完全に区別されます――悪い者は直ちに地獄の社会に結びつけられます、世で支配愛に関してその社会にいたのです。そして、善い者は直ちに天界の社会に結びつけられます、愛・仁愛・信仰に関して世でもまたその社会にいたのです。
しかし、このように区別されても、それでもその世界の中で、いのちが身体の中にあったときの友や親しかった者は、願う時、特に妻と夫は、また兄弟と姉妹は、出会い、互いにいろいろなことを話し合います。
私は、父親が六人の息子と語り、彼らを認めたのを見ました。そして、自分の親類や友とともにいる他の多くの者を見ました。しかし、世での生活から性格(アニムス)が異なっていたので、しばらくしてから別れました。
しかし、霊たちの世界から天界へ、また地獄へ行く者は、似た愛からの似た性格(アニムス)の者でないかぎり、彼らはその後、もう互いに見ることも、互いに知り合うこともありません。
天界と地獄ではなく、霊たちの世界で、お互いを見ることの理由は、霊たちの世界にいる者は、ある状態から他の状態の中へと、いのちが身体の中にあったときと似た状態に導かれるからです。しかし、その後、すべての者は自己愛が支配している状態と似た不変の状態にされ、その中ではお互いを愛の類似性だけから知ります。なぜなら(前の41-50番に示されたように)、似ているものは結合し、似ていないものは分離するからです。