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天界と地獄441

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441. もう一つのものである〝霊により他の場所へ連れ去られること〟について、生きいきとした経験によって、私に、それがどんなものであるか、またどのように行なわれるか示されました、しかし、このことはただの二度か三度だけでした。その経験を一つだけ示します。
都市の街路を、また平原を通って、歩きながら、その時、霊と話してもいましたが、私は自分がいつものように目覚めて、「見ている、間違えないで歩いている」としか知りませんでした。その間、私は、木立ち・川・宮殿・家・人間、また多くものを見ながら、幻の中にいました。
しかし、このように数時間、歩いた後で、突然、私は身体の視覚の中にいて、自分が他の場所にいることに気づきました。そのことに非常に驚き、私が、「霊により他の場所に連れ去られる」〔列王記Ⅰ18:12、19:8、使徒8:39参照〕と言われている者のような状態の中にいたことを認めました。なぜなら、この状態が続く時、道について、これが何マイルあったにしても何も考えず、時間についても、数時間あるいは数日であったにしても、考えることはないからです。疲労もまた少しも感じられません。さらにまたその時、自分自身の知らない道を通って、それでも定められた場所へ間違いなしに導かれます。