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天界と地獄447

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447. 人間の霊は、分離の後、身体の中にしばらくの間とどまりますが、心臓の全面的な停止よりも長く続くことはなくて、人間が死ぬ病気の状態にしたがって変化します。なぜなら、心臓の運動は、長い間続く者も、また長く続かない者もいるからです。
この運動がやむと直ぐに人間は生き返ります。しかし、このことは主おひとりにより行なわれます。
人間の霊を身体から連れ出すことと霊界へ導入することが生き返りによって意味され、このことは一般的に「復活(よみがえり)」と呼ばれます。
人間の霊が身体から分離されるのは心臓が止まるときよりも前でないことの理由は、心臓は愛のものである情愛に対応し、愛は人間のいのちそのものであり、愛からそれぞれに生命力の熱があるからです(*4)。それゆえ、この結合(*注)が続くかぎり、それだけの間、対応があり、ここから身体の中に霊のいのちがあります。


*注 この「結合」をS. Nobleは「運動」と読み替えています。
*4 愛は人間のいのちのエッセ(存在)である(5002)。
愛は霊的な熱であり、ここから人間の活力そのものである(1589, 2146, 3338, 4906, 7081-7086, 9954; 10740)。
情愛は愛の連続したものである(3938)。