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天界と地獄 492

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492  外的な状態である最初の状態については、人間は死後、直ちにその中へやって来ます。
それぞれの人間に、その霊に関して、外的なものと内的なものがあります――霊の外的なものは、それによって、霊は世で人間の身体を、特に、その顔つき・話し方・振る舞いを、他の者と交わるために適合させます。霊の内的なものは、それはその固有の意志とそこからの思考に属すものであって、それらは、顔つき・話し方・振る舞いに現れることはまれです。人間は幼年期から、友情・好意・誠実を装うこと、また自分の固有の意志の考えを隠すことに慣れているからです。ここから、内部(内なるもの)がどんな種類のものであっても、習慣から外部(外なるもの)では道徳的で市民的な生活を得ています。
この習慣から、人間は自分自身の内的なものをほとんど知らないこと、またそれに気づかないことも生じています。