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天界と地獄 544

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544 世ではこれまで、「地獄を支配するある悪魔がいて、その悪魔は光の天使として創造された、しかし、その後、反逆を行ない、自分の仲間とともに投げ落とされた」と信じられてきました。
このように信じられたのは、みことばの中に、悪魔とサタン、それとまた魔王〔明けの明星、イザヤ14:12参照〕の名前が挙げられ、みことばが文字どおりの意味にしたがって理解されたからです。それでも、「悪魔」と「サタン」によって、そこでは地獄が意味されます。「悪魔」によって、背後にあって、悪の悪鬼と呼ばれる最悪の者の地獄が意味されます。また「サタン」によって、前面にあって、悪い霊と呼ばれるそれほど悪質でない者の地獄が意味されます。また「魔王」によって、自分の支配を天界にまで伸ばす者であるバベルまたはバビロニア(バビロン)からの者が意味されます。
地獄を服従させる悪魔がいないことは、地獄にいるすべての者が天界の中にいるすべての者のように、人類からであること(311-317番参照)、またそこのだれもが、世で神性に反対したような悪魔であり、創造の始めからこの時代まで無数にいることからもまた明らかです(これらについては前の311, 312番参照)。