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天界と地獄 569

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569 地獄の火である愛は、天界の火である愛と同じ起源から、すなわち、天界の太陽である主から存在します。しかし、受け入れる者より、地獄のものになります――なぜなら、霊界からのすべての流入は、受け入れにしたがって、すなわち、流入する形にしたがって変化するからです。〔そのことは〕世の太陽からの熱や光と異なりません――そこからの熱は、木の植えられた所や花壇に流入して植物の生長を生み出し、喜ばしい、ここちよい香りを引き出します。しかし、同じ熱が、廃絶物や死体に流入して腐敗を生み出し、ひどくて、腐った臭いを引き出します――同様に、同じ太陽からの光が、ある対象の中に美しくて快い色を生み出し、他の対象の中に醜くて不快なものを生み出します。
愛である天界の太陽からの熱や光も同様です――熱あるいは愛が、善良な人間や霊のもとにまた天使のもとに流入するように、善の中に流入するとき、彼らの善が実を結びます。しかし、悪い者のもとに流入するとき、反対の結果が生じます。なぜなら、悪は善を窒息させるか、あるいはそれを歪めるからです――同じく、天界の光は、善の真理の中に流入するとき、知性と知恵を与えます。けれども、悪からの虚偽の中に流入するとき、そこでいろいろな種類の狂気と幻想に変わります。
このように、どこでもその受け入れにしたがっています。