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天界と地獄 595

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595 地獄は絶えず天界を襲い、破壊しようと努力していること、また、主は天界にいる者をそのプロプリウムからのものである悪から妨げ、ご自分からのものである善の中に保って、絶えず天界を守られていることを知らなくてはなりません。
しばしば、私は地獄から流れ出ているスフェアを知覚するようになりました。それは、主の神性を、こうして天界を破壊しようとするコナトゥスのスフェアそのものでした――さらにまた何度か、地獄から何か泡立つものが知覚されました。それらは浮かび上がり、破壊しようとするコナトゥスでした。
けれども、逆に、天界は決して地獄を襲いません。なぜなら、主から発出する神的なスフェアは、すべての者を救おうとする永続するコナトゥスであるからです。また、地獄の中にいるすべての者は、悪の中にいて、主の神性に対立し、救われることができないので、それゆえ、地獄の中で、相互に激しくぶつかり合い過ぎないよう、可能であるかぎり、攻撃が支配され、残酷さが抑制されています。そのこともまた、神的な力の無数の手段によって生じています。