新しいエルサレムとその天界の教え294
294 主は地獄を征服されたことを、ご自身が「ヨハネ福音書」で教えられています。十字架の受難が切迫したとき、その時、イエスは語られました、
「今はこの世の審判です。今、この世の君は追い出されます」(12・27, 28, 31)。
同書に、
「信頼しなさい、わたしは世に勝ちました」(16・33)。
また「イザヤ書」に、
「このエドムから来て、……非常な力をもって進み行き、……救うに偉大なこの方はだれか。……わたしの腕がわたしに救いをもたらした。それゆえその方は彼らの救い主となられた」(63・1~19, 59・16~21)。
主はご自分の人間性を栄化されたこと、十字架の受難は最後の試練であり、完全な勝利であり、このことによって栄化されたことを、「ヨハネ福音書」でもまた教えられています、
「ユダが出て行った後、イエスは言われた。『今や、人の子は栄化されます、神もご自身によってその方を栄化されます。直ぐにその方を栄化されます』」(13・31, 32)。
同書に、
「父よ、時が来ました。あなたの子を栄化してください、あなたの子もまたあなたを栄化するためです」(17・1, 5)。
同書に、
「今、わたしの魂は乱れています。……『父よ、あなたの御名を栄化してください』。すると天から声が出て来た。『わたしはすでにそれを栄化した、再びそれを栄化しよう』」(12・27, 28)。
また「ルカ福音書」に、
「キリストはこの苦しみを受けて、栄光に入るのではないのか」(24・26)。
これらはその方の受難について語られています――「栄化する」は神的なものにすることです。そこでここから、主が世に来られて、人間となられ、その方を信じ、その方を愛するすべての者をそのように地獄から解放されなかったなら、死ぬべき〔人間の〕だれも救われることができなかったことが明らかです――主なしに救いはないということは、このように理解されるべきです。