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結婚愛 94

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94 (6) 性愛は、外なる人すなわち自然的な人のものであり、ここからこれはすべての動物に共通である
すべての人間は、身体的なものに生まれており、内的にまた内的に自然的なものになり、知性を愛するかぎり理性的なものになり、その後、知恵を愛するなら、霊的なものになります。何が知恵か、それによって人間は霊的になりますが、続きの中で言います(130番)。
さて、人間は知識から知性へ、またこれから知恵へ進むように、そのようにその心もまたその形を変えます、というのは、ますます開かれ、そしてさらに密接にそれ自体を天界と、また天界を通して主と結合するからです。ここから真理をさらに愛し、生活の善にさらに献身する者になります。
そこで、もし知恵への進行中に最初の入り口で止まるなら、その心の形は自然的なままで残ります、この心は善と真理の結婚のものである普遍的なスフェアの流入を受けますが、それは獣や鳥と呼ばれる動物界の低い主体が受けるものと異なりません。それらは単に自然的であるので、それらの人間はそれらと同様になり、このように獣や鳥とまったく同様に、〔異〕性を愛します。
そのようにこのことが意味されます――性愛は、外なる人すなわち自然的な人のものであり、ここからそれはすべての動物に共通です。