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結婚愛 171

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171 (13) 妻は、自分の愛から出るそのいのちのスフェアによって、自分の男(夫)に結合される
 それぞれの人間から、彼の愛の情愛からの霊的なスフェアが出ています、それどころか、湧き出て、彼を取り巻き、これが身体からの自然的なスフェアを着て、結合しています。身体から絶え間なく流れ出る自然的なスフェアは、人間からだけでなく、獣からも、それどころか、木・果実・花から、そしてまた鉱物からも〔流れ出ていることが〕、大衆によく知られています――霊界でも同様です。しかし、そこの主体から流れ出ているスフェアは霊的です、霊と天使たちから流れ出るスフェアは、深くて霊的です、それらに愛の情愛が、ここから内的な知覚と思考があるからです――すべての調和と反感は、そしてまたすべての結合と分離は、それらにしたがったそこの現存と不在はここからその起源を得ています、というのは、同質性または調和が結合と現存を、そして異質性と不一致が分離と不在をつくるからです。それゆえ、それらのスフェアはそこに隔たりをつくっています。
 それらの霊的なスフェアが自然界で何を生み出すか、ある者によく知られています。
 夫婦の互いの性向もまた他の起源からのものではありません。これら〔の夫婦〕を一致するまた調和するスフェアが結合し、そして対立するまた一致しないスフェアが分離させます。というのは、調和するスフェアは快くて、喜ばしく、そして一致しないスフェアは不快であり、いやなものであるからです。
[2]私はそれらをはっきり知覚している天使から聞きました、人間の内部のどんな部分にも、外部にも、それらはそれ自体を新しくしないものは何にもなく、それは分解と回復によって生じ、ここから、常に湧き出るスフェアがあることです――彼らは、「それらのスフェアは人間を背後と胸から取り囲みます、しかし背後から希薄に、胸から濃密にです。胸からのものは、それ自体を呼吸と結合しています。これゆえに、アニムス(気質)で異なり、情愛で一致しないふたりの夫婦は、寝床の中で、背中合わせに向きを変えて横たわります。逆に、アニムス(気質)と情愛で一致している者たちは、互に向きを向けて横たわります」と言いました。
[3]彼らは、「スフェアは、人間のすべての部分から出て、彼のまわりに広く伸びているので、ふたりの夫婦を外部からだけでなく、内部からもまた、結合させ、分離させます。ここから結婚愛のすべての相違と変化があります」とも言いました。
 最後に、彼らは、「やさしく愛されている妻から出ている愛のスフェアは、世で、最近に結婚した後の、最初の日々に夫から知覚されるよりも、天界の中で甘く香り、傑出して楽しいものように知覚されます」と言いました。
 これらから、妻は彼女の愛から出る自分のいのちのスフェアによって夫(男)に結合されると主張された真理が明らかです。