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結婚愛 220

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220 (11) 男(夫)に、知恵の真理を繁殖させる愛にしたがって、役立ちを行なう愛にしたがって、能力がある
 そのようであることは、古代人たちによく知られていましたが、今日では滅んだ秘義(アルカナ)の一つです。
 古代人たちは、身体の中で行なわれるすべてと個々のものは霊的な起源から行なわれることを知っていました。例えば、本質的に霊的なものである意志から行動が流れ出ること、思考から、それもまた霊的なものであり、話すことが流れ出ること、なおまた、理解力である霊的な視覚から自然的な視覚が〔流れ出る〕こと、霊的な聴覚から自然的な聴覚が流れ出て、それは理解力の傾注であり、同時に意志の適応である〔こと〕、知覚である霊的な嗅覚から自然的な嗅覚がある〔こと〕等々です――同様に、古代人たちは、男の射精が霊的な起源からであることを知っていました。理解力が構成される真理からであることを理性と経験の多くの証拠から結論しました。「善と真理の霊的な結婚から全世界のすべての個々のものの中に流入する真理以外に、その真理に関係するもの以外に、男性により決して受け入れられません、これは進行の中で身体の中で精子の中に形成されます、ここから、霊的に理解されたとき、精子は真理です。
[2]〔精子を〕形作ることについて――男性の霊魂は、知的なものであり、そのように真理であるので、というのは、知的なものは他のものではないからであり、それゆえ、霊魂が降る時、真理もまた降ります。このことが、人間とそれぞれの動物の最内部のものである霊魂が、その本質では霊的なものであり、その繁殖の努力から、降下の中へ続けられることになり、それ自体を生み出すことを欲することから生じ、これが生じるとき、全霊魂はそれ自体を形作り、それ自体を包み、精子になります。これが何千回も行なわれることができます、霊魂は霊的な実体であり、それには拡大がなく、充満があり、それから一部を取り出すことがなく、それを何も失うことなしに全体を引き出すからです。ここから、精子である最小の容器の中に、身体である最大の容器の中に存在するように、完全に存在します。
[3]そこで、霊魂の真理が精子の起源であるとき、男に自分の知恵の真理を繁殖させる愛にしたがって能力があることがいえます――それは役立ちを行なう愛にもしたがっています、役立ちは善であり、それを真理が生み出するからです。世でも、ある者たちに、勤勉な者に能力があり、怠け者にないことがよく知られています」と言いました。
 私は、どのように男の霊魂から女性が繁殖させられるのか質問しました――「善はその本質では真理であるので知的な善からである」という答えを得ました。なぜなら、知性は、これが善であると考えること、そのようにそれが善であることは真理であると考えることができるからです。善は異なっています。これは善と真理を考えません、しかしそれらを愛し、行ないます――それゆえ、みことばの中の「息子」によって真理が、「娘」によって善が意味され、このことが前に見られます(120番)。みことばの「種」によって真理が意味されることは『啓示された黙示録』の中に〔見られます〕(565番)。