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結婚愛 436

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436 (11) それら二つのスフェア自体は両方の世界で出会う、しかし互いに結合しない
 両方の世界によって、霊界と自然界が意味されます。
 霊界の中で、それらのスフェアは霊たちの世界で出会います、これは天界と地獄の間の真ん中にあるからです。しかし、自然界で互いに人間のもとの理性的な面で出会います、それもまた天界と地獄の間の真ん中にあります。というのは、その中に上から善と真理の結婚が流入し、そして、その中へ下から悪と虚偽の結婚が流入するからです。前者は天界を通して、けれども、後者は世を通して流入します――ここから、人間の理性はどちらの側にも向きを変えること、また流入を受け入れることができます。もし善へなら、それを上から受け入れ、その時、彼の理性はますます天界の受け入れへ向けて形作られます。しかし、もし悪へ向きを変えるなら、その流入を下から受け入れ、その時、彼の理性はますます地獄の受け入れへ向けて形作られます。
[2]それら二つのスフェアが結合しないのは、対立しているからです、そして対立するものは対立するものの中で敵のようにしか振る舞いません、それらの一方は殺害に燃え立つ憎しみで、激怒から、もう一方を襲います、けれども、もう一方は何も憎しみの中にいないで、単に自分自身を守ろうとする熱意の中にいます――それらから、それら二つのスフェアはただ単に互いに出会います、しかし互いに結合しないことが明らかです。
 真ん中の間隙で、一方の側から、虚偽に属さない悪から、悪に属さない虚偽から、またもう一方から真理に属さない善から、善に属さない真理から、それが出会います、それら二つは互いに確かに接触することができます、しかしそれでも、結合することができません。