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続 霊界について 33

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 人間が死後の自分のこの状態を知らないことには多くの理由があります。照らされることができなかったこと、これほどに霊魂の不滅について彼らのもとに信仰がわずかであったこともその理由です。多くの者や学識のある者からもまた明らかにすることができるように、その者は自分自身に獣と同様である、または単に話すことができるので獣よりも完全である、と信じています。またそれゆえ、自分の心では死後の生活を否定しますが、それでもそれを口で認めます――彼らのその考えから、死後の人間を自分の目で見ないので、人間が死後にも人間であること考えることができないほどに感覚的になります。というのは、彼らは、「どのようにして霊魂はそのようであることができるのか?」と言うからです。
自分自身が死後に生きることを信じている者は異なっています。彼らは内的に自分自身の中で、天界の中にやって来ること、天使とともに楽しむこと、天界の楽園を見ること、また白い衣服で主の前に立つことなど多くのことを考えています。これは彼らの内的な思考です。学識のある者の仮説から霊魂について考える時、外的な思考がその内的な思考から迷い出るかもしれません。