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信仰について 35

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35 普遍的な考えと言われるのは、これは信仰の普遍的なものであり、信仰の普遍的なものは、すべてと個々のものの中に存在すべきものであるからです。

(1)神は一つの位格と本質であり、その中に31性があること、また主がその神であることが信仰の普遍的なものです。
(2)主が世に来られなかったなら、人間は救われることができなかったことが信仰の普遍的なものです。
(3)人間から地獄を遠ざけるために世に来られ、地獄に対する闘争に勝利することによって、それを遠ざけられたこと、このように地獄を征服され、それを秩序へ、ご自分の服従の下へ戻されたことが信仰の普遍的なものです。
(4)世でまとわれた人間性を栄化し、すなわち、もとの神性と結合し、こうしてご自分によって征服した地獄に秩序を取り戻し、永遠にご自分の服従の下に保つために世に来られたことが信仰の普遍的なものです。

この〔後半の〕二つとも試練によらないかぎり、その最後ものによらないかぎり行なわれることができませんでした。その最後のものは十字架の受難であり、それゆえ、主はその最後の試練を受けられました。
これらが主についてのキリスト教信仰の普遍的なものです。