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神の愛と知恵 108

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霊界の太陽と天使の間の距離は、彼らによる神的な愛と神的な知恵の受け入れにしたがった外観である

108 悪い者と単純な者とを支配する欺きはすべて、確信された外観から起こります。
 外観が外観にとどまるかぎり、それらは外観上の真理であって、だれもがそれらにしたがって考え、話すことができます。しかし、真理そのものとして受け入れられるとき、それは確信されるとき生じますが、そのとき、外観上の真理は虚偽や欺きとなります。
 例えば——毎日、太陽が地球のまわりを動き回り、毎年、黄道にしたがって進むことは外観です。このことが確信されないかぎり、外観上の真理であって、これにしたがって、だれもが考え、話すことができます。というのは、太陽は昇り、沈むこと、それによって、朝、昼、夕、夜があり、なおまた、今、太陽は黄道のまたは高さのその段階の中にあること、それによって、春、夏、秋、冬がある、と言うことができるからです。しかし、その外観が真理そのものであると確信するとき、確信する者は欺きから虚偽を考え、話します。
 他の無数の外観も、単に自然的なもの、市民的なもの、道徳的なものだけでなく、霊的なものの中の外観も同様です。