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神の愛と知恵 179

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愛と知恵の段階があり、ここから熱と光の段階が、なおまた大気の段階がある

179 段階があることが、なおまた何であり、どんなものか知られないなら、創造されたすべての事柄の中に、このようにすべての形の中に段階があるので、続く事柄を理解することができません。それゆえ『天使的な知恵』〔本書〕のこの部分で段階について扱います。
 愛と知恵に段階があることは、三つの天界の天使から、はっきりと明らかにすることができます。第三の天界の天使は、愛と知恵で第二の天界の天使よりもまさっており、それで1諸にいることができません。愛と知恵の段階により、彼らは区別され、分離されます。ここから、低い天界の天使は、高い天界の天使のところへ上ることができません。彼らに上ることが許されても、その時、〔高い天界の〕天使を見ないし、彼らのもとにある何らかのものも見ません。
 彼らを見ないことの理由は、彼らの愛と知恵がより高い段階の中にあり、その段階は〔彼らの〕知覚を越えているからです——というのは、愛そのものと知恵そのものであられる神は人間であられるので、それぞれの天使は自分自身の愛と自分自身の知恵であり、知恵と一つである愛は人間の形の中に存在するからです。
 最も低い天界の天使が第三の天界の天使〔のもと〕に上るのを見ることが私に何回か与えられました。彼らがその場所にどうにかして行ったとき、私は、「だれも見えない」という彼らの不満を聞きました、それでも彼らの真ん中にいたのです。
 その後、彼らは、自分たちの目に見えなかったことは〔高い天界の〕愛と知恵が自分たちに知覚されることのできないものであったからであり、愛と知恵が天使を人間として見せることを教えられました。