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神の愛と知恵 231

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231 それらの三つの段階が人間の中にあることは、第二と第三の天界の天使が浴している愛と知恵の段階にまで、人間の心が高揚することから明らかにすることができます。というのは、すべての天使は人間に生まれ、人間はその心のものである内的なものに関して、最小の形の中の天界であるから。そこで、天界があるのと同数の段階が創造から人間のもとにあります。
 さらにまた人間は神の映像であり、似たものです。それゆえ、神人間の中に、すなわち、主の中にいるので、それらの三つの段階が人間に刻み込まれています。
 主の中のそれらの段階は無限であり、創造されたものではないこと、人間の中のそれらの段階は有限であり、創造されたものであることは、「第一部」に論証されている次のことから明らかにすることができます——例えば、主は本質的に愛と知恵であられること、人間は主からの愛と知恵を受け入れるものであること、なおまた、主については無限なものとしか、人間については有限なものとしか言うことができないことです。