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神の愛と知恵 303

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303 最初のものから最後のものまで絶え間なく媒介が存在する、と考える者ならだれでも、地にあるような実体と物質が、太陽によりその大気を通して生み出されたことを、前のものからでないなら、最終的には「最初の者」からでないなら、それ自体で何も存在することができないことを肯定するでしょう。そして最初のものは霊界の太陽であり、その太陽の「最初の者」は、神人間、すなわち、主です。
 さて、大気は前のものであるので、それらの大気によってその太陽はそれ自体を最後のものの中に示し、前のものである大気は絶えず活動と拡張で最後のものにまで減少するので、それらの活動と拡張を最後のものの中で終えるとき、地にあるような実体と物質になることがいえます。大気からの実体と物質は、起源が大気にあるので、それ自体の中に役立ちを生み出す活動とコナトゥス(努力)を保有します。
 全世界とそのすべてのものの創造を「最初のもの」から連続する媒介によらないで確証する者は、その原因からは砕かれ、ばらばらとなった仮説を立てざるをえません。それらの仮説は、物事を内的に見通す心により調べられるとき、家のように見えないで、がれきの積み重ねのように見えます。