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神の愛と知恵 319

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役立ちから見られた創造された全世界のすべてのものは、人間の映像の中に映し出されており、そのことは神が人間であることを証ししている

319 人間は全統一体としての全世界である大宇宙を映し出していることから、古代人により小宇宙と呼ばれました——今日では、どうして人間が古代人によりそのように呼ばれたのか知られていません。というのは、人間の中に全世界から、すなわち、大宇宙からのものには、その動物界や植物界から食物を与えられて身体に関して生き、またその熱から生き、その光によって見、その大気によって聞き、呼吸する状態の中に保たれること以上に多くのことが見られないからです——しかし、これらのものは、全世界がそのすべてのものとともに大宇宙であるようには、人間が小宇宙であるようにはしません。
 それでも、古代人が人間を小全世界、すなわち、小世界と呼んだのは、天界の天使と伝達していた最古代人にあった対応の知識からでした。というのは、天界の天使は、自分たちのまわりに見ることのできるものから、役立ちに関して見られた全世界のすべてのものが人間の映像の中に映し出されていることを知っているからです。