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神の愛と知恵 344

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344 霊界で、私は、イギリスの王立協会の二人の会長スローン卿とフォークス氏が、二人の間で、種と卵が存在するようになること、それらから産出されることについて話しているのを聞きました。
 前者は、それらを自然に帰し、「それらは創造から能力と力を与えられ、太陽の熱によって、このようなものを生み出す」と言い、後者は、「その永続する力は創造者である神から自然の中にある」と言いました。
 その論争を決着するために、スローン卿に美しい鳥が見せられ、地上の同じような鳥と最小の部分でも異なっているかどうか調べるように言われました——彼はそれを手に取り、調べ、「違いはない」と言いました。それは、その鳥はある天使の情愛が彼の外で鳥のような表象されたもの以外の何ものでもなく、彼の情愛とともに消えるか、または存在しなくなることを知ったからであり、そのことも行なわれました。
 スローン卿はこの経験から、自然は植物と動物を産出することに対してまったく何も寄与しないで、それはただ霊界から自然界への流入によることを確信しました。彼は、「もしその鳥の最小の部分が地からの対応する物質で満たされ、またこうして固定されるなら、地上の鳥のように持続する鳥となる、また地獄からのものも同様である」と言いました。「今、霊界について知ったことを知っていたなら、神からの霊的なものに仕えること以上に多くのものを自然に帰すことはしなかった」と言い、「それらは自然の中で固定するために絶え間なく自然の中へ流入するのである」と付け加えました。