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神の愛と知恵 391

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391 霊が身体の中にいる世の人間と等しく鼓動と呼吸を授けられていることは、霊や天使と話すの機会が与えられたときに、彼らからでしか確信することができません。
 その機会が私に与えられました。それゆえ、このことについて尋ねられた彼らは、「世の中の人間のように等しく人間であり、身体を、しかし霊的な身体を等しく授けられていて、胸の中の心臓の鼓動を、また手首の動脈の脈拍を、自然界の中の人間のように等しく感じている」と言いました——私はそのことについて多くの者に尋ねましたが、同様のことを言いました。
 私に特有な経験から、人間の霊はその身体の中で呼吸していることを知ることが与えられました。
 かつて天使に私の呼吸を導き、それを好みのままに減らし、ついに私に霊の呼吸だけが残るまでに抑える機会が与えられました。その時、私はそのことを感覚で認めました。
 死の状態を知ることが与えられた時、私に同様のことがなされたことは、著作『天界と地獄』の中で見られます(449番)。
 さらにまた数回、私は霊の呼吸だけの中に入れられ、その時、それが天界の普遍的な呼吸に一致しているのを、感覚で認めました——さらにまた多くの機会に、天使と同様の状態にいて、天界の中のそれら状態へも上げられ、その時、身体の外の霊の中にいて、世と同様に呼吸とともに彼らと話しました。
 これらやまた他の生き生きとした実例から、人間の霊は身体の中にいるだけでなく、身体を去った後も呼吸すること、霊の呼吸は人間によって知覚されないほどに静かなものであり、身体の明らかな呼吸の中に流入するのは、原因が結果の中に、思考が肺の中へ、そして肺によって話しの中へ流入するのとほとんど異ならないことが私に明らかになりました。
 これらからもまた、人間のもとの霊と身体の結合は心臓の運動と肺の運動の両方の対応からであることが明らかです。