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神の愛と知恵 411

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411 愛は自分に好意をもつすべてのものを自分の善と呼び、手段として善へ導くすべてのものを真理と呼びます。それらの真理は手段なので、愛され、彼の情愛のものになり、こうして形の中の情愛になります。それゆえ、真理は愛のものである情愛の形以外のものではありません。
 人間の形は愛からのすべての情愛の形以外のものではありません。美は自分の知性であり、外なるまた内なる視覚あるいは聴覚で受ける真理によってそれを自分自身に得ます。これらの真理は愛が自分の情愛の形に整えるものであり、それらの形はきわめて多様ですが、すべてのものは人間性である自分の全般的な形から似ているものを得ています——彼にそれらの形のすべては美しく、愛らしいですが、他のものは美しくないし、愛らしくもありません。
 これらからもまた、愛は自分自身を理解力に結合させ、その逆ではないこと、相互の結合もまた愛からであることが明らかです。このことが、愛または意志が知恵または理解力を相互に結合されるようにすることによって意味されます。