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神の摂理 242

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242 (2)彼らの最初の息子カインは、その弟アベルを殺した。神はその時に彼に語ることを差し控え、行為の後に呪われただけであった
さて、前に言われたように、アダムと彼の妻によって最古代教会が意味されるので、ここから彼らの最初の息子であるカインとアベルによって、教会の二つの本質的なものである愛と知恵、すなわち、仁愛と信仰が意味されます。アベルによって愛と仁愛、カインによって知恵または信仰、特に愛から分離した知恵、すなわち、仁愛から分離した信仰が意味されます。知恵なおまた信仰は、愛と仁愛を退けるだけでなく、それらを絶滅させ、このように自分の兄弟を殺しもします。
仁愛から分離した信仰がこのようになることは、キリスト教世界の中で十分によく知られています。『新しいエルサレムの教え 信仰について』 を見てください。
[2]カインへの呪いは、死後、仁愛から信仰を、すなわち、愛から知恵を分離した者がやって来る霊的な状態を含んでいます。
しかしそれでも、ここから知恵または信仰が滅びないように、殺されないためのしるしがカインの上に置かれました、なぜなら、知恵なしに愛は、信仰なしに仁愛は存在しないからです。
これらのことによって知識の木から食べることとほとんど同様のことが表象されているので、それゆえ、順序としてアダムと彼の妻の記述の後であることがいえます。
さらにまた、仁愛から分離された信仰の中にいる者はプロプリウムの知性の中にいます。仁愛の中にまたここから信仰の中にいる者は、主からの知性の中に、そのように神的な摂理の中にいます。