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天界と地獄 33

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33  天使の内的なものが、天使をある天界の中かまたは他の天界の中にいるようにしていることは、よく知っておかなくてはなりません――内的なものが主へ向けて開かれていればいるほど、彼らはますます内的な天界にいるからです。
三つの内的な段階は、天使と同じく霊にも、また人間のそれぞれの者にもあります。最内部の天界にいる者には、第三の段階が開かれています。中間の天界にいる者には第二の段階、また最外部の天界の中にいる者には第一の段階だけが開かれています。
内的なものは、神的善と神的真理を受け入れるのにしたがって開かれます――神的真理に感動し、それらを直ちに生活(いのち)に、したがって意志とそこからの行動に取り入れた者は、最内部のまたは第三の天界にいて、真理の情愛から善を受け入れるのにしたがってその天界の中にいます。けれども、真理を直ちに意志の中に入れないで、記憶とそこから理解力の中に入れ、そのことから意志し、それを行なう者は、中間のまたは第二の天界にいます――しかし、道徳的に生き、神的なものを信じていて、教えられようとそれほど思わない者は、最外部のまたは第一の天界にいます(*3)
ここから、内的な状態が天界をつくること、また天界はそれぞれの者の内にあって、その外にないことを明らかにすることができます。主もまた次のように言って、教えられています、

神の王国は目に見えてやって来るのではありません、「見よ、ここを」、「見よ、そこを」、と言うものでもありません。というのは、見よ、神の王国はあなたがたの中にあるからです(ルカ 17:20, 21)。


*3  人間の中に天界と同数のそれだけ多くのいのちの段階があり、死後、彼のいのち(生活)にしたがって開かれる(3747, 9594)。
天界は人間の中にある(3884)。
ここから、世で天界を自分自身の中に受け入れた者は、死後、天界にやって来る(10717)