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天界と地獄 34

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34  すべての完全さもまた、内的なものに向けて増大し、外的なものに向けて減少します。内的なものは神性に近く、本質的にさらに純粋です、けれども、外的なものは神性から遠く、本質的にさらに粗悪であるからです(*4)
天使の完全さは、知性・知恵・愛、そしてすべての善の中にあり、ここから幸福の中にあります、けれども、それらのない幸福の中にはありません。なぜなら、それらのない幸福は外なるものであり、内なるものではないからです。
最内部の天界の天使の内的なものは、第三の段階に開かれているので、それゆえ、彼らの完全さは、内的なものが第二の段階に開かれている中間の天界の天使の完全さに、計り知れないほどまさっています。同様に、中間の天界の天使の完全さは、最外部の天界の天使の完全さにまさっています。


*4  内的なものは、神的なものに近いので、さらに完全である(3405, 5146, 5147)。
内なるものの中には数千また数千のものがあり、それらは外なるものの中で共通の一つのもののように見える(5707)。
人間が外なるものから内的なものに向けて上げられれば上げられるほど、それだけ光の中に、したがって知性の中にやって来る。その高揚は、雲から明るさの中へ上がるようなものである(4598, 6183, 6313)。