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天界と地獄 38

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38  段階に関する神的な秩序がどのようであるか知らない者は、どのように天界が分けられているか、内なる人と外なる人とは何かでさえ、理解することができません。
世の中の大多数の者は、内的なものと外的なものについて、または上にあるものと下にあるものについて、純粋なものから粗悪なものへと続く連続性かまたは結合の緊密性のような概念しかもっていません。しかし、内的なものと外的なものは連続していないで、別ものです。
二種類の段階があります。連続の段階と非連続段階です。
連続の段階は、光が炎からその不明瞭なものにまで減少するような段階です。または視覚が光の中にあるものから陰の中にあるものにまで減少するような段階、または大気の純粋さが最低のものからその最高のものにまで至るような段階です。隔たりがこれらの段階を決定します。
[2]しかし、連続でなく分離の段階は、前のものと後のもののように、原因と結果のように、生み出すものと生み出されるもののように区別されます――全世界の中のすべてと個々のものを調べる者は、その中に、どんなものであれ、産出と合成の段階があることを知るようになります。一つのものからもう一つのもの、またもう一つのものから第三のもの、このようにさらにといったようにです
[3]これらの段階を知覚しない者は、各天界の相違も、人間の内的な性質と外的な性質の相違も、霊界と自然界の相違も、人間の霊とその身体との相違も、決して知ることができません。それゆえ、対応するものと表象するものが何であり、どこからなのか、また流入がどんなものかも理解することができません。感覚的な人間は、これらの相違を把握していません、この段階に従う連続するものもまた、増大し、減少するからです。それゆえ、彼らは霊的なものを自然的なものが純粋になったものとしか考えることができません――それでまた、彼らは知性から離れて、その外にいます(*7)


*7  内的なものと外的なものは連続していない、しかし、別々の、分離した段階にしたがっており、それぞれの段階にその境界がある(3691, 4145, 5114, 5145,  8603, 10099)。
あるものは他のものから形作られ、こうして形作られたものは、連続的に、さらに純粋にまたさらに粗悪になったものではない(6326, 6465)。
このような段階にしたがって内的なものと外的なものが分離していることを知覚しない者は、内なる人と外なる人も、内的な天界と外的な天界も、把握できない(5146, 6465, 10099, 10181)。