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天界と地獄 51

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7 それぞれの社会は小さい形の天界であり、それぞれの天使は最小の形の天界である

51  それぞれの社会が小さい形の天界であり、それぞれの天使が最小の形の天界であることは、愛と信仰の善が天界をつくるものであり、その善が天界のすべての社会の中に、社会のすべての天使の中に存在するからです。
その善がどこかで相違し、変化しても決して重要なことではありません、やはり天界の善です。相違は、ここではこのような天界である、そこではそのような天界である、という天界の相違です。
それゆえ、だれかが天界の何らかの社会に上げられるとき、「天界に来る」と言われることがあります。またそこにいる者について、〝天界の中にいる。それぞれが自分の天界の中にいる〟と言われることがあります――このことを来世にいるすべての者が知っています。それゆえ、天界の外または下に立って、遠方から天使の集団を眺める者は、「天界がそこに、そしてまたあそこにある」と言います。
このことは、一つの王宮または一つの宮廷の中の長官・官吏・召使いにたとえられます。たとえ、自分の住まい、または自分の部屋に、ある者は上に、ある者は下に、別々に住んでいても、それでも一つの宮殿に、または一つの宮廷の中に、それぞれの者がそこで王に仕えるために自分の任務にいます。
ここから、次の主のことばによって何が意味されるか明らかです、

父の家には多くの住まいがあります(ヨハネ 14:2)。

また「預言書」の「天界の住まい」によって、「天の天」によって〔何が意味されるか明らかです〕。