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天界と地獄 58

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58  最後に、自分自身の中に天界をもつ者は、天界を自分の最大のものまたは全般的なものの中にもつだけでなく、自分の最小のものまたは個々のものの中にももち、その最小のものは、最大のものの映像を映し出していることを述べなくてはなりません。
このことは、それぞれの者が自分自身の愛であり、その支配愛のようなものとなっていること、この支配するもの〔愛〕が個々のものに流入し、それらを配列し、どこでも自分自身に類似のものをひき起すことに由来します(*10)――天界では主への愛が支配しており、そこでは主がすべてにまさって愛されるからです。ここから、主はそこのすべてのもののすべてであり、すべてと個々のものに流入し、それらを配列し、ご自分に類似のものを生じさせ、天界をそこにご自分がいるようにされています――ここから、天使は最小の形の天界であり、社会はさらに大きい形の天界、またすべての社会はひとまとめにして最大の形の天界です。
主の神性が天界をつくること、すべてのもののすべてであられること、これらは前に述べました(7-12)。


*10  それぞれの者のもとで支配愛または支配的な愛は、彼のいのちのすべてと個々のものの中に、このように思考と意志のすべてと個々のものの中にある(6159, 7648, 8067, 8853)。
人間は、彼のいのちを支配している性質のようなものとなっている(918, 1040, 1568, 1571, 3570, 6571, 6935, 6938, 8853-8858, 10076, 10109, 10110, 10284)。
愛と信仰は、支配しているとき人間のいのちの個々のものの中にある、それでもそのことは知られていない(8854, 8864, 8865)。