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天界と地獄 87

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12 天界のすべてのものの対応が人間のすべてのものとある

87 対応が何か、今日では知られていません——知られていないことには多くの原因があります。その主要なものは、人間が自己愛と世俗愛によって天界から遠ざかったことです。というのは、すべてにまさって自己と世を愛する者は、世俗のもの以外の他のものを眺めないからです。自己と世は外部の感覚にとって魅惑的であり、性向を楽しませ、霊的なものは内部の感覚にとって魅惑的であり、心(mens)を楽しませるので、生まれながらの性向は自己と世によって楽しまされます。それで〝霊的なものは思考の程度を超えている〟と言って、自分のもとから投げ返し、これを眺めないのです。
古代人は異なっていました——彼らにとって、対応の知識はすべての知識の主要なものであり、それらによって知性と知恵を吸収しました——教会に属す者には、それらによって天界との伝達がありました。
天的な人であった最古代人は、対応そのものから天使のように考え、それゆえ、天使とも話しました。それゆえ、主は彼らにたびたび見られ、彼らを教えられました。
しかし、今日では、対応が何か知られないほどに、それらの知識は完全に失われています(*1)


*1 対応の知識は他の知識にどれほどまさっているか(4820番)。
対応の知識は古代人たちに主要な知識であった、しかし、今日では消し去られている(3021, 3419, 4280, 4749, 4844, 4964, 4966, 6004, 7729, 10252)。
対応の知識は、東洋人のもとで、またエジプトで栄えた(5702, 6692, 7097, 7779, 9391, 10407)。