カテゴリー

天界と地獄114

113◀︎目次▶︎115

114 対応の知識について、またその役立ちについて今から述べます。
前に、霊界は、天界であって、対応によって自然界と結合し――ここから対応によって人間に天界との伝達が存在する、と述べました。天界の天使は、人間のように自然的なものからは考えないからです。それゆえ、人間が対応の知識の中にいるとき、その心の思考に関して天使と一つであることができ、このように天使と自分の霊的な人または内なる人に関して結合されることができます。
人間と天界が結合するために、それゆえ、みことばは対応そのものによって書かれています。みことばのすべてと個々のものは対応しているからです(*9)――それゆえ、人間に対応の知識があれば、みことばをその霊的な意味で理解して、そのアルカナを知ることができます。その霊的な意味は、文字どおりの意味の中には何も見られません――みことばには文字どおりの意味と霊的な意味があるからです。文字どおりの意味は世にあるようなものから成り立ちますが、霊的な意味は天界にあるようなものから成り立ちます。また世と天界の結合は対応によるので、それゆえ、このようなみことばが与えられ、みことばの中の個々のものは一点一画までも対応しています(*10)


*9 みことばは対応そのものによって書かれている(8615)。
みことばによって人間に天界との結合がある(2899, 6943, 9396, 9400, 9401, 10375, 10452)。
*10 みことばの霊的な意味については小著『黙示録の白い馬について』の中に見られる。