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天界と地獄115

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115 私は天界から以下のことを教えられました。
天的な人であった私たちの地球の最古代人は、対応そのものから考え、目の前にある世の自然的なものは、このように考えるために彼らに仕えるものであった。最古代人はこのようであったので、天使と交わり、彼らと話し、このように彼らを通して天界は世と結合し――そのことから、その時代は黄金時代と呼ばれた。このことについては古代の著者たちもまた、「天界の住民は人間とともに住んだ。また友と友のように人間と交わった」と言っている。
しかし、それらの時代の後、対応そのものからでなく、対応の知識から考えた者が続き、その時も人間と天界の結合はあったが、最内部の結合ではなく――彼らの時代は白銀時代と呼ばれた。
その後、対応は知っていたけれども、その知識から考えなかった者が続き――これらの時代は銅時代と呼ばれた。考えなかった理由は、自然的な善の中にいて、前の者のように霊的な善の中にいなかったからである。
これらの時代の後、人間は連続的に外なるものに、ついに物質的になり、その時、対応の知識は完全に失われ、それとともに天界について、それと天界に属す多くのものについての知識も失われた。
これらの時代が、金・銀・銅に因んで呼ばれたのは対応からであり(*11)、金は対応から天的な善を意味し、その中に最古代人がいたからである。しかし、銀は霊的な善を意味し、その中に彼らの後の古代人がいた。銅は自然的な善を意味し、その中に続く子孫がいた。しかし、最後の時代と言われた鉄は善のない硬い真理を意味する。


*11 金は対応から天的な善を意味する(113, 1551, 1552, 5658, 6914, 6917, 9510, 9874, 9881)。
銀は霊的な善を、すなわち、天的な起源からの真理を意味する(1551, 1552, 2954, 5658)。
銅は自然的な善を意味する(425, 1551)。鉄は秩序の最後ものの中の真理を意味する(425, 426)。