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天界と地獄252

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252   天界の天使と話す者は、天界の光から見るので、天界の中にあるものも見ます。その光の中に彼らの内的なものがあります。天使もまた、彼らを通して地にあるものを見ます(*3)。彼らのもとで天界は世と結合され、世は天界と結合されるからです。なぜなら、前に述べたように(246)、天使は自分自身を人間に向けるとき、自分自身をその人間のものであるものに、その話し方だけでなく、見られ、聞かれるものもまた、自分自身のものであるとしかわからないように結合するからです。さらにまた逆に、人間は天使を通して流入するものを自分自身のものであるとしか知りません。
この地球の最古代人は、天界の天使とのこのような結合の中にいたので、その時代は黄金時代と呼ばれました――彼らは人間の形のもとに神性を、したがって主を認めたので、自分たちと話すように天界の天使と話し、また逆に、天界の天使は自分たちと話すように彼らと話し、彼らの中で天界と世は一つでした。
しかし、その時代の後、人間は、主よりも自分自身を愛し、また天界よりも世を愛することによって、自分自身を連続的に天界から遠ざけました。ここから、天界の快さから分離した自己愛と世俗愛の快さを感じ始め、そしてついに、この快さ以外の他の快さが何かわからないほどになりました――その時、天界に向けて開いていた内的なものは閉ざされ、世に向けて外的なものが開かれました。このことが起こったとき、人間は世に属すすべてのものに関して光の中にいますが、天界に属すすべてのものに関して暗黒の中にいます。


*3 霊は人間を通してこの太陽系の中の何も見ることはできない、しかし、私の目を通して見た。その理由 (1880)。