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天界と地獄257

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257  さらにまた、自然的な物質的な霊と呼ばれる霊がいます――彼らは人間にやって来るとき、自分自身を他の霊のように彼の思考と結合させないで、彼の身体に入り、その感覚のすべてを占拠し、彼の口を通して話し、彼の四肢によって行動し、その時、人間のすべてのものは自分のものであるとしか知りません。彼らは、人間にとりつく霊です。しかし、この者らは主により地獄に投げ込まれ、こうして完全に遠ざけられています。それゆえ、このようにとりつくことは今日では存在しません(*5)


*5 今日では、以前のように、外なるものに、すなわち、身体にとりつくことはない(1983)。
しかし、以前よりも多く、内なるものに、心(mens)にとりつくことがある(1983, 4793)。
人間は、不潔な思考をもつとき、神に、また隣人に憤慨するとき、また名声・名誉・利益・法律・いのちを失う恐れである単に外なる束縛によって、それらを公表することを押しとどめるとき、内的にとりつかれている(5990)。
特に人間の内なるものにとりつく悪魔の霊について(4793)。
人間の外なるものにとりつくことを欲する悪魔の霊について、〔そうした霊は〕地獄に閉じ込められている(2752, 5990)。