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天界と地獄263

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263  さらにまた私は、文字と単語からつくられた文書のように、順に、連続して記されている数字だけからつくられた天界からの文書を見ました。また私は、「この文書は最内部の天界からものであり、彼らの天界の文書は(そのことについて、前の 260, 261番に扱いました)、低い天界の天使のもとで、思考がそれらから流れ下るとき、数で表わされる。数からなるその文書も同じように思考では把握することができず、言葉でも表現されることができないアルカナを含んでいる」と教えられました――すべての数は対応するものであり、対応にしたがって、言葉と同じように、意味するものであるからです(*1)。それでも、数は全般的なものを含み、言葉は個々のものを含む、という相違があります。そして、一つの全般的なものは無数の個々のものを含むので、ここから、数字の文書は文字の文書よりも多くのアルカナを含みます。
これらから、みことばの中の数は言葉と等しく物事を意味することが、私に明らかになりました。
単純な数、例えば、二・三・四・五・六・七・八・九・一〇・一二が何を、また合成数二〇・三〇・五〇・七〇・一〇〇・一四四・一〇〇〇・一〇〇〇〇・一二〇〇〇、またさらに多くの数が何を意味するかは、それらについて扱われている『天界の秘義』に述べてあります。
天界の文書では、常に数が前に置かれ、それを主題とするかのように、続くものが連続し、従属します。なぜなら、その数は扱われている事柄のいわば指標であり、その数から個々の事柄へと続く数が決定されるからです。


*1 みことばの中のすべての数は物事を意味する(482, 487, 647, 648, 755, 813, 1963, 1988, 2075, 2252, 3252, 4264, 4670, 6175, 9488, 9659, 10217, 10253)。
天界から示された(4495, 5265)。
単純な数からの掛け算によってできる掛けられた数は、その単純な数と同様のことを意味する(5291, 5335, 5708, 7973)。
最古代人は、数の中に、いわば教会の事柄(状態)を計算するといった、天界のアルカナ(秘義)をもっていた(575)。