カテゴリー

天界と地獄261

260◀︎目次▶︎262

261  天界の形をした文字によるこの文書は、他の者にまさる知恵の中にいる天使の最内部の天界で用いられています。
それらの文字によって情愛が表現され、その情愛から思考が流れ出て、扱っている主題の事柄にしたがって順に続きます――ここから、それらの文書は思考では汲み尽くすことのできないアルカナを含んでいます。私は、それらの文書を見ました。
しかし、低い天界にこのような文書はありません――低い天界の文書は世の文書に似ており、文字でも似ています、しかしそれでも、天使の言葉によるものなので人間に理解できません、天使の言葉に人間の言葉と共通なものは何もありません(237)。なぜなら、母音によって情愛が、子音によって情愛からの思考の観念が、それらからの単語によって物事の意味が表現されるからです(前の236, 241番参照)。
さらにまたこの文書は、人間が数ページかけても記述することできないような多くのものを少しの言葉で含んでおり、私はそれらの文書もまた見ました。
このように書かれたみことばが低い天界にあり、最内部の天界には天界の形によって書かれたみことばがあります。