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天界と地獄310

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310   何度か、私は天使とみことばについて話し、「みことばはその文体が単純なために、ある者からは軽蔑されています。その内意についてはまったく何も知られていません。このことから、それほど多くの知恵がそこに隠れているとは信じられていません」と言いました。

天使は、「みことばの文体は、たとえ文字どおりの意味では単純に見えても、それでもそこに神的な知恵がすべての意味の中だけでなく、個々の言葉の中にも隠れているので、優秀さでは決して比較できるようなものはなく、その知恵が天界の中に輝き出ています」と言いました――彼らは、「この知恵が、神的真理であるので天界の光です。なぜなら、神的真理は天界の中で輝くからです(前の132番参照)。このことを言ってほしい」と私に望みました。
さらにまた彼らは、「このようなみことばなしに、あなたがたの地球の人間のもとに天界の光は何もなく、したがって人間と天界の結合もありません。なぜなら、天界の光が人間のもとに現存すればするほど、それだけ結合があり、それだけ人間にみことばを通して神的真理の啓示があるからです――みことばのその自然的な意味に対応する霊的な意味によって、その結合があることを人間が知らない理由は、この地球の人間が天使の霊的な思考や話し方は人間の自然的な思考や話し方と異なっていることについて何も知らないからです。また、それを知らないかぎり、内意が何か、ここからそれによってこのような結合が存在することができることもまったく知ることができません」と言いました。
さらにまた彼らは、「もし人間がこのような意味があることを知り、みことばを読むときその知識から考えるなら、それによって天使と似た観念の中に入るので、内的な知恵の中にやって来て、さらに天界と結合されます」と言いました。