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天界と地獄367

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367 天界での結婚は、ふたりが一つの心(mens)へ結合することです。
その結合がどんなものであるか、最初に説明します。
心は二つの部分から成り立ち、その一つは理解力、もう一つは意志と呼ばれます。
これら二つの部分が一つとして働くとき、一つの心と言われます。
夫はそこの理解力と呼ばれる部分の役割を果たし、妻は意志と呼ばれる部分の役割を果たします。
内的なものであるこの結合が、身体のものである低いところへ降りたとき、それは愛として知覚され、感じられます――その愛が結婚愛です。
これらのことから、二つのものが一つの心へ結合することが結婚愛の起源であることが明らかです。天界では、これは一緒に住むことと呼ばれ、ふたりでなくてひとりであると言われます。それゆえ、天界で配偶者同士はふたりと呼ばれないで、ひとりの天使と呼ばれます(*1)


*1 今日では、結婚愛が何か、またどこからか、知られていない(2727)。
結婚愛は他の者が欲することを欲することであり、このようにお互いにまた交互に欲することである(2731)。
結婚愛の中にいる者は、いのちの最内部の中に一緒に住む(2732)。
二つの心の結合であり、このように愛から一つのようになっている(10168, 10169)。
なぜなら、霊的な愛である二つの心の愛は結合であるから(1594, 2057, 3939, 4018, 5807, 6195, 7081-7086, 7501, 10130)。