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天界と地獄389

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389 天界の中のすべてのものは神的秩序にしたがって設けられ、その秩序はどこでも天使により統治によって守られています。知恵のある者により共通の善または役立ちが統治され、知恵の少ない者により個々の善または役立ちが統治され、順次このようになっています――神的秩序の中で役立ちが従属しているように、彼らもまた従属しています。
ここから、役立ちの尊厳(地位)にしたがって、それぞれの職務に尊厳(地位)が備わっています。
しかしそれでも、天使は自分自身に尊厳(地位)を要求しないで、〔尊厳(地位)の〕すべてを役立ちに与えます。役立ちとは提供する善であり、すべての善は主からのものであるので、それゆえ、すべてを主のものとします。
その理由で、自分自身のための名誉を〔先にし〕、ここから役立ちのための名誉について考えて、役立ちのためでなく、そこから自分自身のための名誉について考える者は、天界で何の役割も果たすことができません、目を主から背けて、後ろに向け、自分自身を第一にし、役立ちを第二とするからです。
役立ちが言われるとき、主もまた意味されます、なぜなら、直前に言われたように、役立ちは善であり、そして善は主からのものであるからです。