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天界と地獄433

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433. 身体の中で生きていて、いのちから働き、感じるすべてのものは、もっぱら霊に属すものであり、身体に属すものは何もないので、霊は人間そのものであることがいえます。あるいは同じことですが、本質的に見られた人間は霊です、そしてまた人間と同じ形の中に見られます――なぜなら、何であれ人間の中で生き、感じるものは彼の霊であり、人間の中でその頭から足の裏まで、生きていないもの、感じないものは何もないからです。ここから、身体がその霊から分離されるとき、それは死と呼ばれますが、やはり人間は人間としてとどまり、生きています。
私は天界から、「死んだ者は、生き返る前に、棺台の上に横たわって、自分の冷たい身体の中でも考えています。その者は、自分が今なお生きている、としか知りません。しかし、身体に固有のものである物質のどんな小部分すら動かすことができないという相違があります」と聞きました